2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

これが人生であったか、ではもう一度

「そのような深淵から、そのような重い病衰から、また重苦しい疑惑のための衰耗から、われわれは新たに生まれて立ち戻って来るー脱皮して、より感じやすくなって、より悪辣になって、悦びに対する一そうデリケートな舌をもって、一そう快活な感覚をそなえて…

無感動

マルクス・アウレーリウスはいう。「怒るのは男らしいことではない。柔和で礼節あることこそ一層人間らしく、同じく一層男らしいのである。そういう人間は力と筋力と雄々しい勇気を備えているが、怒ったり不満をいだいたりするものはそうではない。なぜなら…

愛する勇気(自由意志の感情)

アランはいう。「いずれにせよ愛する勇気(自由意志の感情)は、忠実であろうと、すなわち、疑いのなかでも好意的に判断し、愛する対象のなかに新しい美点を発見し、自分自身をこの対象にふさわしくしようと多少とも明白に誓うことによって、われわれをこの…

馬と騎手

馬と騎手についてウィトゲンシュタインはいう。「何らかの理由で人々が自分に対してあまり優しくないとき、特別には優しくないとき、いかに自分が意気消沈してしまうかに今日改めて気づいた。なぜ自分はこんなに不機嫌になるのか、と自問した。私の答えは、…

幸福

アランはいう。「想像された幸福はけっして手に入れることができない。でもつくり出す幸福というのは、想像されないもの、想像できないものなのだ。それは実質的なものでしかあり得ない」。