2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

左翼とはマイナーである

ドゥルーズがどこかで「左翼とはマイナーであることが必要だ」といっていた。自分自身のことをいえば、性質か環境かは判らないが、マイナーである(あらざるをえない)ことを志向する(してしまう)ので、日頃は「私は左翼である」と思っている。もちろん無…

オレンジジュース

入浴後に決まった銘柄のオレンジジュースを一杯だけ飲む習慣がある。そのオレンジジュースは、近所の酒屋に毛が生えたような小さなスーパーで買っているのだが、だいぶ前から品切れしている。同じ銘柄のリンゴジュースなど他の種類のものは棚いっぱいに売っ…

共産主義とは・・・と考える

ガタリとネグリの『自由の新たな空間』の新訳が出版されている*1。「「共産主義」という言葉には汚辱が刻印されている。なぜだろうか? この言葉は集団的創造を可能にする労働の解放を指し示すものであるにもかかわらず、人間が集団主義の重圧のもとに破壊さ…

映画は共産主義に似ている

とスガ秀実がいっていた。「失われたフィルムを、かつて誰かが見たことが「私」を嫉妬させはしない。その人とて、今その映画を見ることはできないからだ。「私」が嫉妬するのは、ただ、かつてその映画があったという事態のみである。これは、ほとんど恋愛そ…

間歇的な不実

いつかこんな夢をみた。グラウンドの真ん中で野球の試合が四方八方で行われている。ちょうどそれぞれの試合の外野にあたるところ、言い換えると多数の外野の入り混じるところに、ある女性とふたりでいるのだが、話もせず、終始様々な方向から飛んでくるボー…

「分配における正義」より

民主制社会においては、公益に訴えることが一つの政治的慣行となっている。いかなる政党も、何らかの承認された社会的利益に不利となるような立法を要求するとは公言しないであろう。だが、哲学的観点からは、このような慣行は、どのように理解されるべきな…

リベラル左派勢力の再編を

季刊雑誌『SIGHT』の特集「反対しないと戦争が終わらない」のインタビューに加藤紘一と菅直人が出ている。個人的にはこのふたりを中心にリベラル左派*1勢力の再編を行ってほしいと思っているので象徴的な人選だ。加藤紘一は先日『強いリベラル』という自書を…