リベラル左派勢力の再編を

季刊雑誌『SIGHT』の特集「反対しないと戦争が終わらない」のインタビューに加藤紘一菅直人が出ている。個人的にはこのふたりを中心にリベラル左派*1勢力の再編を行ってほしいと思っているので象徴的な人選だ。加藤紘一は先日『強いリベラル』という自書を出版し、保守系リベラルの結集を呼びかけているというが、自民党内部の内輪話ではなくさらに左に翼を広げ、菅直人民主党の左派を集結させ、さらに社民党辻元清美新党日本田中康夫らとも連合し、一大リベラル左派勢力を築くことは非現実的なのだろうか。
加藤紘一は、インタビューの中で「自民党にはリベラリストがたくさんいる」といい、菅直人は「民主党はすっきりリベラル政党とは言い切れない/私個人ではいくらでもスッキリしたことは言えるんだけどね」という。ならば、たくさんいるリベラリストがスッキリしたことが言えるような政党を作ることが現実的だと思うのだが。加藤紘一菅直人も政治家ならば自分の政治信条や政策を実現できるような政党を作る義務がある。さもなければ、議会制民主主義の国であるはずなのに政治的選択がほとんどできない現状を追認することになる。中道左派なんて糞だという見方もあるが、中道左派勢力がほとんどない国は民主主義国家とはいえない。

*1:以下「リベラル左派」も「中道左派」も同意味で使う