2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『新選組!』続編決定

大河ドラマ『新選組!』の続編が2006年1月に放送されることが決まったという*1。現在放送中の『義経』は、今のところ、登場人物が単に記号(義経は義経である、清盛入道は清盛入道である・・・)と化していて、必然的な歴史の流れにただ身を任せていればよい…

過剰資本と過剰労働力の同時併存

労働力に対する需要増加に伴う労働賃金の騰貴は、一般物価の騰貴と異なって、資本の利潤そのものに対抗し利潤率を実質的に浸食する騰貴である。それは賃金が騰貴したから商品の価格を引き上げ得るという性質のものではない。元来、賃金として支払われる価値…

労働力の商品化と恐慌

資本主義社会の再生産過程が、単に資本の生産物としての商品のみによって行われるのであれば、恐慌は販売と購買との分離を基礎とする購買と支払との分離によって、いい換えれば信用関係によって、その再生産規模を拡大した場合に、不均等なる発展に伴う価格…

資本と倫理

財団法人社会経済生産性本部が行っている「第16回 2005年度新入社員意識調査」の結果によると、自分の良心に反する手段での仕事の遂行を指示された場合、「あまりやりたくないが指示の通り行動する」と答えた者は43.3%で、41.1%の「できる限り避ける…

120年周期の反復

柄谷行人は『at』0号(太田出版)所収の「革命と反復 序説」で、これまでの自説を翻して、1990年以後をコンドラチェフの60年周期ではなく、その倍の120年周期で考えた方がよいという。60年周期で考えると、バブル崩壊から始まる1990年代が昭…

大学の階層化

大学の夜間学部(二部)が30年で半減しているという(『朝日新聞』5月12日夕刊)。数年前に夜間学部に通学した経験がある(中退)。その時も選択肢は乏しかったが更に減少しているようだ。通学していた学部も今年から新規募集を取りやめたという。明治…

失業のメカニズム

将来が「不確実」→流動性選好>期待投資収益率→貨幣需要増える→利子率上がる→投資減る→生産減る→労働需要減る→労働供給下回る→失業→(消費減る→販売量下がる→労働需要減る→失業増加)→螺旋状に悪化 例えばトヨタ自動車が代表するように多くの資本が過去最高…

信用と恐慌

以前、与信管理の職務に携わっていたことがあった。与信とは字義通り「信用を与えること」である。信用とは「きみを信用している」といった”trsutの”意味ではなく” credit”の意味である。 通常の買い物は、貨幣と商品を交換することによって成立する。売り手…