オレンジジュース

入浴後に決まった銘柄のオレンジジュースを一杯だけ飲む習慣がある。そのオレンジジュースは、近所の酒屋に毛が生えたような小さなスーパーで買っているのだが、だいぶ前から品切れしている。同じ銘柄のリンゴジュースなど他の種類のものは棚いっぱいに売っているので、自分ひとりが毎週オレンジジュースを買うせいで、オレンジジュースだけがその店の売れ筋になり、他の種類のものとの在庫数に差が出てきているのだなと勝手に思っていたが、いつになってもオレンジジュースの入荷がない。
やや足を伸ばして大手スーパーに行ってみると、同じ銘柄の他の種類のジュースは売っているのだが、やはりオレンジジュースだけがない。この銘柄のオレンジジュースは全国的に売れ筋のヒット商品なのだろうか? と思っていたが、どうやらそんなローカルなことではないらしい。
幾つかのウェブサイトには次のようなことが書かれている。「オレンジの主産地のフロリダなどハリケーンの被害とともに、バイオエタノール需要の拡大によって、バイオエタノールの原料のサトウキビへのオレンジからの転作が、オレンジの価格の高騰をまねいている・・・」。本当にそうしたグローバルな原因で近所のスーパーのオレンジジュースが品切れになっているのか判らないが、次にスーパーに行くとき、店主であろう親父に品切れの理由を訊いてみようと思う。