プラグマティズム

ローティは「プラグマティズムデイヴィドソン・真理」(『連帯と自由の哲学』所収)で、「次のテーゼを堅持する立場が「プラグマティズム」ということになる」という。

(1)「真なり」は説明用法を持たない。
(2)信念と世界との間の因果関係を理解すれば、信念と世界との関係について知るべきことを、すべて理解したことになる。「に関する」とか「について真」とかいった言葉をいかに適用するかーこれに関するわれわれの知識は、言語行動に関する「自然主義的」説明の副産物である。
(3)信念と世界との間には、「真ならしめられる」という関係はない。
(4)実在論反実在論との論争は、無益である。なぜなら、そのような論争は、信念は「真ならしめられる」という、空虚な、誤解を招く考えを、前提にしているからである。